月経カップが、うまく入らないし漏れる
入れた月経カップが取れない
使い方のコツさえつかめば大変便利で快適な月経カップ。
しかし、使い方のコツをつかむまで、悩みを抱えている方がたくさん見られます。
自分も使い方のコツをつかむまでけっこう(数か月!)かかりましたが、今は快適に使っています◎
今回、実際に使ってみた感想と、月経カップの上手な使い方のコツをまとめましたので、あきらめる前にぜひ試してみてください!
また、月経カップをやめたほうがいい方についても記載しましたので、参考になさってくださいね。
月経カップの使い方のコツ
入らない時の原因は?
初めて使う時に、まず最初にブチ当たる壁がこの「入らない」問題。
月経カップが入らない時の原因と、入れ方のコツを解説していきます。
膣内が乾きすぎている
タンポンでもそうですが、膣内が乾いているとまず入りません。
コツをつかむまでは経血量が多い日に試してみることをおすすめします。
生理の終わり頃など、経血量が少なくてうまく入らない時は、水もしくは潤滑ゼリー、オイルなどをつけて挿入してみてくださいね。
私も初めて使う時に、生理前に練習してみようと思ったのですが、全然ダメでした。。。
挿入する向きが間違っている
タンポンでも同様ですが、入れる向きは真上ではありません。
斜め後ろに向けて入れます。
思ったより後傾して差し込むのが、正しい入れ方です。
真上に無理やり入れてしまうと、膀胱などに圧がかかり、痛みの原因となってしまうので注意しましょう。
間違って真上に向けて無理やり入れてしまった時は、外した後も1日中下腹部が激痛でした。
恐怖心から深く差し込めない
年齢による経験値も大いに影響しますが、体内に異物を入れるということに抵抗心があるとうまく入りません。
月経カップは基本2本の指でカップを折り曲げて指ごと挿入するものです。
「タンポンも使ったことがない」という方は、感覚的にもかなり難しいんじゃないかと思うので、まずタンポンで慣れてから月経カップに挑戦することをおすすめします。
また、手が汚れる事を気にしていても入らないので、気にせず思い切って入れるのがコツです。
人差し指の第二関節ぐらいまでは入れる!と思い切ってやってみてくださいね。
緊張して力が入っている
緊張していると、下半身がこわばり、膣内も硬直してしまうので、入るものも入りません。
まずはリラックスすることを心掛けてみてくださいね。
なかなかリラックスできない時は、深呼吸をし、吐くときに挿入すると、入れやすいですよ。
漏れる時の原因は?
無事挿入できた!・・・の後に起こりうる、「漏れ」の問題。
月経カップから漏れてしまう原因と、漏れない使い方のコツを解説していきます。
中でちゃんと開いていない
まだ慣れていないという方の漏れる原因として、これが一番多いのではないかと思います。
挿入が浅く、カップが開ける位置まで入っていないことも多いです。
月経カップの質感にもいろいろあり、材質の柔らかいカップは、小さくたたんで入れやすい反面、中で形が戻りにくいのが難点だったりもします。
入れた後、カップの根元、というか尾(ステム)の部分を持って左右に少し回したり、上下左右に小刻みに揺らしてみたりすると、開きやすいですよ。
また、カップの質感によっては、ぎゅーっ折り込んで入れるのではなく、軽く折る程度で入れないと開きにくいものもあります。
カップの底をポンポン押してみるのも効果ありです!
サイズが合っていない
経産婦の方などは、産道ができていて、小さいカップを選ぶとフィットせずにすき間から漏れてくることがあります。
メーカーによっても違いますが、だいたいM以上のカップを選ぶと良いでしょう。
私は自然分娩で2人産んでいますが、口径が42㎜前後のカップが丁度良いです。
溢れている
カップの容量を超えて経血が溜まっている場合、漏れてきます。
だいたいの方は、2日目でも、朝つけて夜お風呂でとる、というサイクルでOKだと思います。
経血量が多めの方は、日中いつ入れ直せば良いか、タイミングがつかめるまでは注意しながら使ってみてくださいね。
外出する日などは、万が一漏れた時のために吸水ショーツと併用すると安心です。
下がってくる時の原因は?
月経カップが下がってくると違和感を感じてしまいます。
月経カップが原因と、下がってこない使い方のコツを解説していきます。
カップの位置が浅い
タンポンほどではありませんが、月経カップもそこそこ奥まで入れる必要があります。
人差し指の、第二関節ぐらいまでは中に入れることになります。
カップが途中で下がってくるという方は、位置をもう少し奥まで入れてみてください。
サイズが小さすぎる
小さいサイズを付けていると、フィットせずに下がってくる場合があります。
また、容量がいっぱいになっても同様です。
正しく装着しているのにいつも下がってくる場合、1つ大きいサイズを試してみることをおすすめします。
腹圧がかかっている
知らず知らずのうちに、くしゃみなどで腹圧がかかっていませんか?
また、月経カップを外す時のことを考えると分かるのですが、いきみや尿意・便意で月経カップは下がってきます。
40代になると、内臓が下がってくるので、食後などに月経カップが下がってくることも。
排便・排尿後、お腹が落ち着いたころのタイミングで装着してみてくださいね。
入れやすいおすすめの月経カップはコレ!
人それぞれフィット感は違うと思いますが、私が使ってみたもので、入れやすく、開きやすい月経カップをいくつかご紹介します。
結論から言うと、断然おすすめなのはエヴァカップ、スーパージェニー、ディーバカップです。
この3メーカーの中に、自分に合うサイズがあれば快適に使っていけると思います。
他にも使ってみたカップについてメリット・デメリットをまとめましたので、ご参照ください。
エヴァカップ
エヴァカップは弾力があり、カップの縁も分厚くてしっかりしているので、入れた後開きやすい印象です。
なのですが、その弾力性ゆえに開いた時に縁が勢い良く当たり、痛みを感じる時があります。
開いたのが分かるという意味では良いのですが・・・。
月経カップは、どれもたいてい底からリムまで線状に凹凸があり、指でつかみやすいようになっています。
エヴァカップは、ほかのカップと比較しても凹凸がかなりハッキリしており、経血で滑りやすい状態でもつかみやすいです。
カップの形状は、縁から底にかけてやんわり細くなっており、挿入中の違和感はありません。
サイズはSとLしかないので、選択の幅は多くありません。
スーパージェニー
エヴァカップの弾力を少し柔らかくしたようなスーパージェニーの月経カップ。
弾力性は程よく、質感がツルツルしているので脱着しやすいと思います。
ステムの底が丸くなっており(ボール型ステム)、そこをつまんで引き出す感じです。
カップの形状はふっくらとしたベル状で、入る容量は多いものの、その形状ゆえに装着中に違和感を感じるかもしれません。
月経カップは、膣壁との接着面が多いほど、違和感を感じます。
サイズはSとLしかないので、選択の幅は多くありません。
ディーバカップ
ディーバカップは、ほかのカップと比べて、長細い形状をしているカップです。
質感はコシやリムの分厚さなどもちょうど良く、脱着しやすいです。
背が高い方、子宮口までが長い方は違和感無く使えると思います。
背が低い方、子宮口までが短い方は少し扱いづらいようで、ステムを切って使っているという方もいます。
質感は、程よい柔らかさでコシもあり、脱着しやすいと思います。
ステムは空洞になっており、やわらかく、指でつかみやすいです。
メディケン
2000円台で購入できる、迷っている方が試しやすい月経カップです。
サイズにもよりますが、浅く広いフォルムなので、出産経験などの無い方は扱いづらいかもしれません。
形状ゆえに奥に入り込んでしまい、取り出しに苦労した経験があります。
サイズはSMLの3種類、ステムの形状がリング型とボール型と選べます。
取り出しやすいように、リングに紐をつけている方もいるようです。
メルーナ
有名なメルーナカップ。
メルーナはサイズもS~XL、ショート丈あり、やわらかさはスポーツ・クラシック・ソフトの3種類、色はカラフルでラメ入りだったりと、種類が豊富で、自分に合ったカップを選びやすいです。
ステムも普通のもの、ボール型、リング型の3種類が選べます。
私はクラシックとソフトを試しました。
ソフトは柔らかくて脱着しやすく、装着後の違和感はないものの、コシが無いので取り出した時にこぼしやすい欠点が。
クラシックはコシがあり、リムが分厚いので入れるのが大変な上、違和感がぬぐえませんでした。
種類は多いものの、自分に合うものがなかなか見つからない印象です。
月経カップ、やめたほうがいいのはこんな人
便利な月経カップですが、万人に合うというわけではありません。
月経カップはやめたほうがいいのはこんな人です。
- 小・中学生
- 仕事で1日中外出しており、日中何度も取り換える経血量の方
- 体内に2本の指と異物を挿入するのに抵抗がある方
- 内臓全体が下がってきていると感じる方
- 煮沸消毒が面倒くさい方
月経カップは自分の体内に自分で入れる必要があるため、そのあたりの経験が無い若い世代には不向きだと思います。
まずはタンポンから使ってみて、体内の構造や感覚をつかんでみてください。
慣れたら月経カップに移行するとスムーズです◎
また、逆に、何十年も生理と付き合ってきた年代で、内臓全体が下がってきたと感じている方は、月経カップが違和感なく付けられない可能性もあります。
自分の体とよく相談し、自分に合った生理用品を使ってくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント